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建設アスベスト給付金、施行半年で847件「認定相当」

2022.08.02

給付金制度

建設アスベスト給付金に関する認定審査会は、2022年7月13日までに審査件数850件のうち、847件を「認定相当」と判断しました。

認定相当となった847件の内訳は、中皮腫439件、肺がん316件、びまん性胸膜肥厚35件、石綿肺47件、良性石綿胸水10件で、これまでの認定率は99.6%です。

認定されなかった3件のうち、2件は保留、1件は無効となっています。


厚生労働省のホームページ「特定石綿被害建設業務労働者等認定審査会」(外部リンク)


労災認定を受けた方やそのご遺族(労災時効救済制度による特別遺族給付金を受けたご遺族を含む)が利用できる「労災支給決定等情報提供サービス」は、すでに数千件の申請がなされており、認定審査会で審査された案件はそのうちのごく一部と考えられます。今後、より迅速に審査が行われることを期待します。


建設アスベスト給付金法は、昨年5月17日の建設アスベスト訴訟の最高裁判決を受けて成立したもので、建設現場で働いてアスベストの被害にあった方やそのご遺族に対し、国が、賠償金(慰謝料)として最大1300万円を支払う制度です。

労災支給決定等情報提供サービスを申請した結果「非該当」もしくは「情報を提供することができません」という通知・回答がされた方でも、個別事情によって、給付金の対象となる可能性があります


また、建設アスベスト給付金とは別に、建材メーカーに訴訟を提起し、慰謝料を請求できる場合もあります。


詳しくは、建設アスベスト訴訟で最高裁判決を勝ち取った私たち弁護団にご相談ください。