2022.02.03
給付金制度
2022年1月31日、厚生労働省で「第1回特定石綿被害建設業務労働者等認定審査会」が開かれ、資料が公表されました。
〇厚生労働省ホームページ「第1回特定石綿被害建設業務労働者等認定審査会資料」(外部リンク)
厚生労働省は、建設アスベスト給付金制度の運用にあたり、労働基準局労災管理課の中に「建設石綿給付金認定等業務室」を設置して、認定業務にあたります。
認定審査会における審査方針(案)には、建設アスベスト給付金法第1条(趣旨)において、「損害の迅速な賠償を図る」こととされていることを踏まえ、「具体的な判断に当たっては、特に就労歴や喫煙の習慣等について、その立証が容易でない場合も想定されるので、同種事例の裁判例も踏まえて、関係者の証言や申述等の内容が、当時の社会状況や被災者が置かれていた状況、収集した資料等から考えて、明らかに不合理でない場合には柔軟に事実を認定する」と記載されています。
この審査方針のとおり、実態に即した柔軟な運用による簡易迅速な支給(賠償)がなされることを期待します。
認定審査会の委員は次の7名の方です(50音順、敬称略)。
上 原 隆 志 横須賀市立うわまち病院呼吸器内科部長心得
宇佐美 郁 治(会長代理) 旭労災病院院長
大 林 千 穂 奈良県立医科大学医学部病理診断学講座教授
栗 原 泰 之 聖路加国際病院放射線科部長
助 川 弘 美 全国社会保険労務士会連合会理事
嵩 さやか 東北大学大学院法学研究科教授
深 見 敏 正(会長) 弁護士(元東京高等裁判所判事(部総括))