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建設アスベスト給付金、新たに326件、合計1173件が「認定相当」

2022.09.12

給付金制度

建設アスベスト給付金に関する認定審査会は、2022年8月31日の審査会で新たに326件を「認定相当」と判断しました。

これまでの審査件数は合計1176件。このうち1173件が「認定相当」と判断されています(認定率99.7%)。


厚生労働省のホームページ「特定石綿被害建設業務労働者等認定審査会」(外部リンク)


今回、認定相当となった326件の内訳は、中皮腫173件(今回を含めたこれまでの合計612件)、肺がん113件(同429件)、びまん性胸膜肥厚16件(同51件)、石綿肺21件(同68件)、良性石綿胸水10件(同13件)となっています。

なお、前回までに認定されなかった3件のうち、2件は保留、1件は無効となっています。


これまでの審査件数は以下のとおり。

  86件(2022年2月25日開催・第2回審査会)

  122件(2022年3月28日開催・第3回審査会)

  123件(2022年4月25日開催・第4回審査会)

  256件(2022年6月22日開催・第5回審査会)

  263件(2022年7月13日開催・第6回審査会)

  326件(2022年8月31日開催・第7回審査会)


労災認定を受けた方やそのご遺族(労災時効救済制度による特別遺族給付金を受けたご遺族を含む)が利用できる「労災支給決定等情報提供サービス」は、すでに数千件の申請がなされており、まだまだ多くの被害者・遺族が審査・認定を待っています。今後も、とりわけ被害者本人からの請求については、より迅速に審査が行われることを期待します。


建設アスベスト給付金法は、昨年5月17日の建設アスベスト訴訟の最高裁判決を受けて成立したもので、建設現場で働いてアスベストの被害にあった方やそのご遺族に対し、国が、賠償金(慰謝料)として最大1300万円を支払う制度です。

労災支給決定等情報提供サービスを申請した結果「非該当」もしくは「情報を提供することができません」という通知・回答がされた方でも、個別事情によって、給付金の対象となる可能性があります


また、建設アスベスト給付金とは別に、建材メーカーに訴訟を提起し、慰謝料を請求できる場合もあります。


詳しくは、建設アスベスト訴訟で最高裁判決を勝ち取った私たち弁護団にご相談ください。