2022.10.20
建材メーカー訴訟
2022年10月19日、京都地裁(松山昇平裁判長)に係属している関西建設アスベスト京都2陣訴訟が結審し、判決日が、2023年3月23日午後3時と決まりました。
結審弁論では、原告2名が意見陳述を行ったほか、6人の弁護士が建材メーカー責任に絞った意見陳述を約50分行いました。傍聴もほぼ満席で、緊張感のみなぎる法廷でした。
京都2陣訴訟の被害者は30名。このうちすでに26名が亡くなっています。
2017年1月の2陣提訴から6年余り。この間、2021年5月の最高裁判決を受け、国とは全員が和解しましたが、建材メーカーは未だに争いを続けています。
弁論後の記者会見では、原告団共同代表のKさんが「息ができずに溺れ死ぬような感覚が分かるか?」と言って亡くなった左官職人の夫の苦しみを紹介。思いを切々と訴えるKさんに、記者から質問が飛ぶなど注目を集めました。
アスベストの危険性を知っていたにもかかわらず、安全性アピールまでしながら長期間にわたって石綿建材を製造・販売し続け、利益追求を最優先してきた建材メーカー。
昨年5月の最高裁判決で責任を認められながら話合いのテーブルにすら着こうとしない建材メーカーに、厳しく公正な判決が出されることを期待します。