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建設アスベスト給付金制度の運用状況

2022.11.02

給付金制度

建設アスベスト給付金制度では、本年10月18日の審査会までに合計1839件が認定されています。

建設アスベスト給付金認定審査会審査結果(R4.10.18現在)(pdf)


全国弁護団・連絡会が厚労省に照会したところ、本年9月30日時点の労災支給決定等情報提供サービスの受付件数は5058件。このうち「該当」通知がなされた方は3782件(83%)、「非該当」もしくは「提供不可」通知がなされた方が800件(17%)でした

「該当」の中には、すでに給付金認定がなされた方と、これから認定される見込みの方が含まれます。


また、2021年12月から本年9月30日までの間に、労災認定者(労災時効救済制度による認定者を含む)に対し合計4777件の個別周知がなされました。

大多数の方が、情報提供サービス申請を行っていると考えられます。


建設作業者の労災認定者約1万人のうち、すでに給付金認定を受けたか、認定される見込みがついた方が約4000人(3782人)。これとは別に判決もしくは和解が成立した方々が約1000人いることを考えると、最高裁判決後1年余りの間に、約5000人が国との間で解決済みもしくは解決見込みに至ったことになります。


「同じ被害者が裁判をしなくても救済される制度を創設してほしい」-そう願って、10年以上闘った原告・被害者の思いが実を結び、日々多くの方々が救済されています。

建設アスベスト訴訟の大きな成果です。


私たちは、国との基本合意に基づく協議などを通じ、情報提供サービスが利用できない方の給付金請求についても、できる限り柔軟かつ迅速な審査・認定がされるよう求めていきます。