2022.12.13
建材メーカー訴訟
2022年12月12日、大阪地裁第16民事部(石丸将利裁判長)に係属している関西建設アスベスト大阪2陣・3陣訴訟が結審しました。
判決日は未定で、2023年3月末に指定される予定です。
判決を迎える大阪2陣・3陣訴訟の被害者は合計73名。このうちすでに50名が亡くなっています。
意見陳述をした中皮腫患者の原告Oさんは「せめて、生きているうちに、メーカーから誠意ある謝罪を受けたい」と訴えました。
被告ら建材メーカーは、生命や健康よりも自らの利潤追求を最優先する中で、甚大な建設アスベスト被害を発生させました。そして、加害者としての責任が裁かれた最高裁判決後の今もなお、依然として自らの利潤追求を最優先し、被害の早期救済を拒み続けています。
極めて異常であり、許しがたい理不尽です。
昨年の最高裁判決の後、本年は、北海道2陣地裁判決、北海道1陣高裁判決が出されました。来年には京都2陣訴訟の判決が3月23日に、神奈川1陣訴訟差戻審の高裁判決が5月19日に予定されており、大阪2陣・3陣訴訟の判決もこれらに続いて5月から6月に出されると予想されます。
私たちは、全国で連携して企業責任を厳しく追及する判決を積み重ねることで、来年こそ建材メーカーに解決に向けての決断を迫り、話し合いのテーブルに着くこと、ひいては、基金制度への参加を迫る決意です。
今般結審した大阪2陣・3陣訴訟の判決も、その流れに大きく貢献するものと期待しています。