2023.05.22
お知らせ
2023年4月19日、私たち「建設アスベスト訴訟全国連絡会」と国とが締結した基本合意書に基づき、建設アスベスト給付金制度の運用等に関する厚生労働省との事務折衝を行いました。
厚生労働省は、「建設石綿給付金認定業務室」の人員を拡大し、2023年4月から約60人体制で業務にあたっていますが、多くのケースで申請から認定まで半年以上かかっています。
私たちは、被害者や遺族の実情を説明し、よりスムーズな認定、審査の簡素化を要請しています。
以下、いずれも2023年2月末時点の状況です。
1 労災情報提供サービスの運用状況
○労災情報提供サービス申請書の受付件数:7387件
○労災情報提供サービス申請者への回答件数:7037件
うち情報提供した件数(該当):5887件【約84%】
うち情報提供しなかった件数(非該当・情報なし):1150件【16%】
2 給付金請求の運用状況
○給付金請求書受理件数:7250件
うち通常請求受理件数:2091件【約29%】
うち労災情報提供サービス利用者請求受理件:5147件【約71%】
うち追加請求受理件数:12件
○給付金認定件数:3206件
うち通常請求の認定件数:62件【約2%】
うち労災情報提供サービス利用者請求の認定件数:3144件【約98%】
3 建設型アスベスト国賠訴訟の和解状況
○提訴件数:744名(うち基本合意書別紙の対象者:606名)
○和解件数:676名(うち基本合意書別紙の対象者:572名)
○係属件数:68名(うち基本合意書別紙の対象者:34名)
※2023年2月末時点で、国との間で解決した被害者は合計4286名(確定判決:404名、和解成立:676名、給付金認定:3206名)に上ります。