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令和4年度のアスベスト労災・遺族給付の認定は1309件、うち建設業が812件(62%)

2023.06.28

関連情報

2023年6月21日、厚生労働省は「令和4年度 石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況まとめ(速報値)」を公表しました。

厚生労働省ホームページ「令和4年度 石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況まとめ(速報値)」を公表します(外部リンク)


仕事でアスベストを吸って肺がんや中皮腫、石綿肺などを発症・死亡した被災者についての、令和4年度の労災・遺族給付の認定件数は1309件でした。

このうち石綿救済法に基づき、被災者が死亡した場合の労災請求時効(5年)を過ぎた後で遺族に支給される「特別遺族給付金」の支給決定が170件を占めました。


アスベスト労災・遺族給付の認定について業種別でみると、建設業が812件(62%)と圧倒的に多く、その割合は年々増加しています(令和3年度は建設業680件・61.5%)。

石綿を使用した建物の解体作業は今後も続くため、建設業のアスベスト被害が増えることが懸念されます。


石綿による肺がんや石綿肺など、石綿関連疾患が適切に診断されず、補償・救済から漏れている被害者・遺族が数多くいると思われます。

過去に建設現場で働いた方や、石綿の保温材・断熱材を取り扱った方などで、石綿の病気になった方は、お気軽にご相談ください。