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令和4年度の石綿労災認定事業場が公表されました

2023.12.16

関連情報

2023年12月13日、厚生労働省は「令和4年度石綿ばく露作業による労災認定等事業場」を公表しました。
厚生労働省のホームページ「令和4年度石綿ばく露作業による労災認定等事業場」を公表します


仕事でアスベストを吸って肺がんや中皮腫、石綿肺などを発症・死亡し、令和4年度に労災認定(石綿救済法に基づく特別遺族給付金認定(労災時効救済)を含む)された被災者は1310人(令和3年度は1106人)でした。

毎年1000人以上が労災認定されており、昨年度までの累計は約2万人に上ります。


アスベストによる労災認定者のうち建設業の割合は年々増えており、令和4年度は建設業が812人(62%)(令和3年度は61.5%)でした。

石綿を使用した建物の解体作業は今後も続くため、建設業のアスベスト被害が増えることが懸念されます。


令和4年度に認定された1310人のうち170人は、労災時効救済制度(死亡後5年経過により遺族給付請求権が時効消滅した方の救済制度)により認定された方です(前年比448%増)。

法改正による請求期限延長が顕著に反映した結果となっており、まだまだ被害者が埋もれていることが分かります。


過去に建設現場で働いた方や、石綿の保温材・断熱材を取り扱った方などで、肺がんや中皮腫、石綿肺などの病気になった方、心配な方は、お気軽にご相談ください。


○朝日新聞:アスベスト労災認定、昨年度は1140人 今後も同水準続く見込み

○毎日新聞:石綿労災、1215事業所で認定 22年度分 厚労省が名称公表